「人のせいにするな」という教育について
世間では、日本では特に、
「人のせいにするな!」
という教育・風潮・教訓?
的なものが普通にまかり通っているが、個人的にあまり腑に落ちないので考えてみた。
「人のせいにするな!」で苦しむ人々
「人のせいにするな!」という教育、教えは正論だ。
基本的に、人は人のせいにした時点で成長が止まる。とされている。(自己啓発の本などでは鉄板だ。
なぜなら、人のせいにすれば、自分の落ち度は顧みず、むしろ自分の落ち度を正当化できるからだ。
そして、人のせいにすれば気持ち的に楽だ。
人のせいにしておけば、駄目な自分の部分を直視しなくて済むからだ。
特に、自己啓発の本などでは、人のせいにせず自分を振り返り反省し、行動を変えていく必要があるからだ。
至極真っ当な意見だ。
成長すために欠かせない教育だろう。
しかし、この言葉で深くダメージを負ってしまう人もいるのだ。
その代表例はうつ病の人々だ。
おそらく、こういう人たちはこの教育を本気で受け止めすぎて苦しんでいるのだと思う。
鬱の人たちは普通の人たちよりも自分で自分を責めすぎてしまうからだ。
ある意味、めちゃくちゃ教えに沿って生きているから素直で真面目なんだ。
こういう人たちは必要以上に自分を責めすぎなんだと思う。
そんな僕もかつてはそうだった。
人のせいにはせず、良くない結果がでたらいつも責めていた。
そんな感じで生きていたら鬱にもなったし引きこもりにもなったし人とのコミュニケーションも怖くなっていった。
それからは、もう自分を責めるのが疲れたので人を責めまくった。
「親のせい」
「社会のせい」
「この世のせい」
色々、人のせいにしまくったよ。
そしたらどうなったと思う?
めちゃくちゃ気分が軽くなって体調も良くなっていったし、引きこもりから脱出出来てコミュ力もある程度回復したんだよ。
これもどれも「人のせいにした」おかげなんだ。
別にこれを言って人のせいにするのが良いよ!っていうわけじゃないんだ。
大切なのはバランスなんだ。
「人のせいにするときとしない時」
社会で上手くやってる人ほどこのバランスがとても上手だと感じるんだ。
もうこれ以上、自分を責めたら気が狂いそう!ってなったらどんどん人のせいにしていいと思うんだ。
人のせいにしても状況が好転する時ってのもあるんだよ。
親が「親のせいにするな!」は言ったらダメだと思う。
話は変わって
親のセリフの話をしていこう。
親は子供に向かって「親のせいにするな!」とか言うらしいけど、それって
便利すぎじゃね?
うん。親の子育ての失敗の言い訳としては便利すぎると思う。
さらに、社会も親のせいにするな!って人に言うけど、もしかしたらそいつの親が気が狂いそうになるような毒親かもしれないのに・・
毒親の元で育った人は本当に気の毒だよ。
ウチの親も毒親だけど、酷い家はもっと酷いっぽいからね。
だって、ある一定の年齢になったら、自分の翼で羽ばたいて自立するっていうのが社会の普通だけど、その翼を本当は育ててあげる側の親にもぎ取られてるわけだからね。
子育てならぬ子殺しだよ。それは。
まとめ
まとめれるかわからないけどまとめていく。
とにかく、「人のせいにするな!」は正論だけど、それは時と場合によるなと思っているよ。
特に、この言葉は時と場合で変わってくるから、使いどころを見極めないといけないと思うよ。
まぁ、自分を追い込める余裕がある人は人を責めないでいいし、
自分をこれ以上責めると苦しくなっちゃうっていう人は人のせいに責任転嫁したらいいんじゃないかな。
その境界線は人それぞれが決める範囲だからはっきり分からないけど、
でも、人のせいにするのもそんなに駄目ではないよって話。
これだけは言っとこうと思った。