【生き地獄】引きこもり6年経験者が引きこもりの辛さを語る。
こんにちは。きつねこです。
引きこもりの辛さについて今回は書いていきます。
- 鬱病がダントツで辛かった・・・
- 鬱は体の健康にも不調を与えてくる。頭痛が本当にしんどかった
- いつ治るか分からない。先の見えない地獄
- 対人恐怖症。人と会うのが怖かった。外出は誰とも話さない。
- 人との付き合いは今も苦手・・・。かなり成長はしたけど・・
- 親との喧嘩。家庭崩壊の危機
- 社会的に孤立する。社会の目が冷たい。精神的に疲弊していく
- 社会復帰の失敗が自信を喪失させる
- 引きこもり年数が長くなれば長くなるほど社会に戻れない。
- 結果的に社会復帰できたが、運が良かっただけ
- 社会復帰できても並の人と見られるだけ。
- まとめ 引きこもりほど生き地獄はないと思うよ
先に、ぼくの引きこもり歴を書いておきますと、中学3年~21歳頃?までガチの引きこもりでした。
社会復帰→挫折して引きこもり→社会復帰→挫折して引きこもり、を繰り返しているので、正確に社会復帰できた年齢は覚えてません。
なんなら、今は普通に働いているのですが、今も社会に出るのは少し抵抗感があります。
今はかなり鬱的な症状も治り、コミュ障も改善できたので、引きこもりに戻る可能性は極めて低いと思いますが引きこもりの後遺症みたいなのも若干残ってます。
とりあえず、ぼくの引きこもり自己紹介終わります。
引きこもりの辛さについてまとめていきたい。
鬱病がダントツで辛かった・・・
引きこもりは精神疾患を併発している人が大多数らしく、ぼくもその一人でした。
とにかく鬱はとても苦しかった。
何にもないのに、将来について考えると異様な不安感やムシャクシャ感、自死願望が予兆もなく襲って来るのでどうしようもない絶望感がありました。
何も行動する気にならず、後悔ばかりの日々。「あの時こうしていれば良かった。」などというネガティブで後ろ向きな感情しか湧いて来ません。
とにかく、後悔感情が強く、どこにも苛立ちをぶつけようにもないので、テレビや窓ガラスなどもぶっ壊しました。(テレビ1台、パソコン1台壊したお( ;∀;))
破壊行為でしか、ストレスを発散できず、破壊行為でしか感情を表せないめちゃくちゃヤバい奴だったと今の自分ながら思います。
とにかく、鬱って甘えとかいう人いますけど、見当違いも甚だしい。
鬱は、脳みそを根こそぎ故障させる病気だと思った方が良いです。短時間で故障を治すのは難しいと思う。
鬱はマジで長期戦覚悟。
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鬱は体の健康にも不調を与えてくる。頭痛が本当にしんどかった
鬱は心の病気だから気持ちだけが沈んでネガティブになるだけだろう、とか思ってる人はいないだろうか。
心と体が密接に関係しているのは本当で、ぼくとしては鬱で一番つらかったのは、頭痛だった。
朝起きて頭痛が起きてないだけで幸せを感じられました。
逆に、頭痛が起きた日は何もやる気が起きません。
頭痛が起きた日はほとんどベッドの上で過ごしていた記憶があります。
頭痛=絶望。です
あの状況では行動何て無理だし、行動しようと思えば思うほどストレスで頭痛が悪化する。マジで悪循環。
自己啓発の本とかにも書いてるけど「健康が一番」っていう人が多いけど、これはマジだなって感じる。
人生を良い方向に持っていくためには、「行動」が必要だけどその「行動」を起こすための土台に「健康」がそもそもないとそれすらもできないんだって身を持って体感した。
いつ治るか分からない。先の見えない地獄
鬱はいつ治るか分かりません。
早い人で3か月で治った、とかいう人いますが3か月は早すぎる感じです。
ぼくの場合は5年くらいで治りました。
少なくとも鬱で併発していた頭痛はほぼ治すために5年かかりました。これでも平均くらいらしいですからね・・。
長い人だと10年以上だとか・・・ヒェ・・・(/o\)
ていうか、鬱に比べるとウイルス性の病気なんか屁みたいなもんですよ。
治る目途や予想は大体つきますからね。
最悪ウイルスが命を殺してくれますから。短期間のうちに。長期間苦しまずに済みます。
勿論、後遺症が残るウイルスも稀にありますが、稀は稀です。
いつ治るか分からない。長期戦は必須。治し方も明確でない。最悪自殺に追い込まれる病気・・・。
コロナが流行ってますが、鬱と比較すると可愛いもんです。(比較できるものでもありませんが・・)
対人恐怖症。人と会うのが怖かった。外出は誰とも話さない。
鬱病と併発して、対人恐怖症も患っていたぼくは、外出するのも神経を使いました。
特に怖かったのが、知人と出会うことがとても怖かった。何か話さないといけないから。
世間的に勘違いしている人も多いかもしれませんが、引きこもりってのは一歩も家から出ないと思っている人も少なからずいると思います。
この見解は実は間違いで、実際は90%の引きこもりは家からは出られるのです。
ただ、人と会話したり、社会生活を送ることが苦手なんです。
だから、単独行動では外出できますし、一人旅行なんかも普通に出来ます。
特徴的なのは、見知らぬ人ならそれなりに会話できたりする所が特徴です(人によりますが。)
要するに、引きこもりは深い関係を作るのが大の苦手です。深く踏み込まれない人や会話ならほぼ問題ない。
だからコンビニのレジくらいの会話は問題ないわけです。(まぁ、ぼくはコンビニのレジに並ぶのすら怖かったけど・・・)
人との付き合いは今も苦手・・・。かなり成長はしたけど・・
現在も対人恐怖症とまではいきませんが、人付き合いは苦手です。
理由は、インドア派、劣等感もある、そもそも人にあまり興味がない、など様々ですが、こればっかりはまだ向き合い中です。
対人恐怖は特に日本人は多いらしく、人付き合いに神経をすり減らしやすい人種みたいですね。
コミュ障が悪化したら人付き合いが嫌いになったり自己嫌悪などループして対人恐怖的な症状でるから気を付けてね。
親との喧嘩。家庭崩壊の危機
引きこもっていると、親との喧嘩も多くありました。
特に最初の2~3年目はかなり喧嘩した記憶がある。
まさか、親も子供が引きこもりになるなんて想像もしてなかっただろうしね。引きこもりへの対応も分からなかっただろうし。
特に、2~3年目は物とか家を破壊しまくってたのもあって、それで親父とは何回か殴り合いの喧嘩もした。
本当にギスギスしていたし、家の空気感は漆黒だったね。
喧嘩が収まったのは4~5年目くらいかな。
4~5年目くらいになると、親が引きこもりの扱いを分かってきたのと、親も社会復帰を諦める段階にまで来る。
決して良い空気感とは言えないけど、喧嘩が収まったのと、諦めてくれたのは精神的に安堵した。
引きこもりが持ちの家庭が息子を殺したり、親を殺したり、家庭崩壊を起こすってニュースとかで見るけど、これが自分の身にも起きそうでほんとに怖かったね。
最近では元政治家が引きこもりの息子を暴走化しないために殺したニュースとか・・・
社会的に孤立する。社会の目が冷たい。精神的に疲弊していく
引きこもりになって気づいたのは、社会は弱者に無関心。もしくは、冷酷だ。
ということ。
若者支援センターという問題を抱えた人たちが就活する環境でさえ馴染めなかった。そこでさえ、コミュ力や社会性が劣っていると感じたから。
そして、職員たちは活発な人を力を入れてサポートする。
問題児はできれば関わりたくないといった感じだ。
何か言われたわけではないが、そのような職員の行動がぼくのメンタルを深く抉った。
精神科医にもいくつか通ったが、精神病患者を食い物にしているような医者が多いなとも思った。
2分くらい適当に診察して「前の薬出しときますね~。2週間後ね」・・・これだけ。
社会の目は厳しく、助けもほぼない。挙句のはてに医者に甘い養分にされる始末。
最近はどうか分からないが、引きこもりに対して「甘え」「メンタル弱いだけ」などという精神論的な見方が多いと思う。
それ故、引きこもりに対しても軽蔑のフィルターを通して人格を判断してしまうのだ。
それ故に引きこもりは傷ついた傷口をさらに抉られ、家で一人涙する、人が怖くなる、死を望む。
家族3人で晩御飯を食べている時に、なぜか分からないけど涙が溢れて親の前で恥ずかしげもなく泣き喚いた記憶が蘇る。
具体的になぜ涙が出てきたのか分からない。何か大きな原因、変化があったわけでもない。
将来の不安、無力感、不甲斐なさ、苦しさ、絶望感、一向に進展しない病状・・・
もはやどうしようもない負の感情が群勢を率いて襲ってきた感じだ。
あの頃の無力感は死ぬまで忘れないだろう。
社会復帰の失敗が自信を喪失させる
ぼくは、長期間引きこもりではあったけど、社会復帰を諦めているわけではなかった。
むしろ、このまま引きこもり続けても何も面白くもないし、いつまでも親の脛齧りをしているのも申し訳ないかという感情もあった。
という感情もあり、社会復帰がてらバイトはいくつかしました。
でもやはり、引きこもり長期間選手。コミュ障が炸裂してしまい、あえなく撃沈。
バイトのバックレ数は数知れず。コミュ障だから「バイト辞めます」の一言でさえいうのが怖い。
ほんとに地獄。
社会復帰できないと、家に引きこもり自己嫌悪の日々が続く。もう一生働くもんか!と誓う日々。
でも金も尽き、親とも居づらくなってしまうので、バイトを応募。すぐバックレ。
を10回近くはしたんじゃないかな・・・
マジで社会復帰無理だと思ったよ。生粋の社会不適合者だと何度も思い知らされた。
バックレる度にどんどん自信を喪失するんだよ。
あのさ。普通に社会に出ている人からすれば、社会に出るのなんか2足歩行するレベルで簡単なわけだけどさ。
引きこもりにとっちゃ2足歩行は鬼ハードだから。
コミュ力は幼稚園児以下。幼稚園児の方がまだ堂々と話せる。
対人恐怖とかなったら人と会話するだけでも過呼吸なるから。脳がパニックになるから。
こういう経緯があり、この頃死ぬまで引きこもりを覚悟した。
「引きこもり死」も覚悟した。(引きこもりが孤独死する現象だ。)
引きこもり年数が長くなれば長くなるほど社会に戻れない。
引きこもり年数が2~3年の人は引きこもりを甘く見ている。
怖いのは、引きこもり期間が長くなるにつれてだ・・
ぼくも5年目を超えたあたりから、年齢的にも、自信的にもきついなという感情が出始めてきた。
先ほど言ったけど、社会復帰を失敗するごとに自信が削られていくんだ。
今年も復帰できなかった・・・今年も・・・今年も・・・
そんな感情のサイクルを回して行ったら嫌でも誰でも自信は削られて行き、最悪を覚悟してしまう。
一応週1通えば良い高校を卒業して高卒の資格を持っているのだが、無名高校の高卒の二十歳過ぎの足手まといをどこの企業が採用するであろうか・・
できたとしても99%漆黒企業である。
なのでフリーターならまだいけるんではなかろうかとそこに活路を見出した。
とにかく、年数が経てば経つほど引きこもりは社会に出ずらくなる。
面接で「この空白期間は何ですか?」はお馴染みの質問だ。
「この社会で心をぶっ壊され家で引きこもり休養してました。」と答えれば確実に怠け者という判定が降される。
じゃあどう答えたら良いんだよ。
お前も引きこもり経験しろ、そしたら分かる。としか言いようがない。
結果的に社会復帰できたが、運が良かっただけ
まぁ、ここまで引きこもり時代の話を延々としてきましたが、かくいう現在は引きこもりから脱出できています。
それも2年ほど引きこもりに戻っていないんで、多分引きこもりに逆戻りって感じにはならないと思ってます。
鬱も治り、コミュ力もかなり改善され、最低限の、社会生活は出来ているかなと思います。
まぁ、これと言って努力したとかそんな大逸れた話ではなくて、シンプルに運が良かっただけかな・・・
ここ最近は、ほぼ社会復帰は諦めかけていたし、特にこれと言った努力や行動はしていないよ。
勝手に鬱が治り、勝手に人と話す抵抗感も薄れてただけ。
でも、社会復帰は苦しかったよ。(この2年経った今も辛いしね。)
それでも体調とか対人能力も調子良かったから慣れる所までは一応やったつもり。
でもほんと運が良かっただけ。
社会復帰できても並の人と見られるだけ。
なんていうか、今社会復帰をしようとしている人にやる気削ぐような発言するけど、
社会復帰できた所で地獄は地獄ですよ。
まぁ・・現在もぼくなわけですが、社会復帰できてもフリーターなわけですよ。フリーター。
あれだけの壮絶な修行染みた引きこもり生活を抜けてもなお・・ほぼ底辺・・・
まとめ 引きこもりほど生き地獄はないと思うよ
高確率でこの先の自分の人生でこのこれより苦しい場面なんか起きないと思うんだよね。
だって、引きこもりの行く道は
①社会復帰できる。(個人的な感情としては、社会復帰はクソきつい。苦しみを抱えながら社会復帰できても尚、試練。)
②社会復帰できずに、引きこもり死。
③引きこもり生活に耐えられず自殺。
の3パターンじゃないかな・・
マジで残酷ですね。
どの道修行です。
ほんと、引きこもりはマジで地獄。
コロナが地獄とかいう人を鼻で笑えるレベルで地獄です。
何ならコロナかかっても良いですね。
死ぬか、治るかの2択しかないから。すぐ苦しみから解放される。
少なくとも生き地獄の期間は圧倒的に短いです。
まぁ、比較するものでもないのかもしれませんが・・。コロナで地獄だ~とか抜かしている人が多いから、そんなの地獄でもなんでもないですよって感じに思っただけです。
とにかく、引きこもりや鬱病ほどこの世で生き地獄らしい状況はないんじゃないかな。
一応参考になると思う。引きこもり脱出健闘を祈る。
バイバイ。
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